知識ゼロから1年で中小企業診断士に合格するためのノウハウ集

中小企業診断士試験にチャレンジする人を応援するブログです

ドメイン定義

概要的な話は簡単にではありますが、やりましたので、具体的な内容について書いていきます。

一応、最初にも書きましたが、このブログでは基本的に2次試験をターゲットに置いています。

ただし、2次試験というのはある程度1次試験で学ぶ内容が頭に入っていることが前提となっています。

特に1次試験の『企業経営理論』『運営管理』『財務・会計』については、しっかりと理解しておくとアドバンテージになります。

他の科目の内容も絶対に出ないとは限りませんが、主には上の3科目は復習しつつ、2次試験の勉強を進めていく必要があります。

よって、このブログではこれから勉強していこうという人をメインターゲットとしているので、重要な論点をピックアップして解説をしていくつもりです。


さて、さっそく内容に入っていきますが、今日は『ドメイン』についてです。

ドメイン』と横文字で見ると少し難しそうに感じますが、日本語では事業領域という意味です。

簡単にいうと、どんな領域でビジネスを展開しているのか、ということです。

広く取り過ぎても、経営資源が分散して非効率になるし、狭く取り過ぎると逆に顧客のニーズにマッチしないということになりがちです。

なので、そのバランスをとりながら、どの領域で戦えば、生き延びていきやすいのかを考える必要があります。

そのドメインの考え方として2つの考え方があります。

一つは『物理的定義』です。
これはモノにフォーカスしたドメインの捉え方になります。

例えば、美容院の売り物は何だと思いますか?

そうですね、髪を切るということですよね。

この考え方が物理的定義です。


もう一つは『機能的定義』です。
こっちは物理的定義よりもう一歩先を考えます。

例えば、さっきと同じように美容院で考えると、髪を切ることによってもたらされることは、『キレイになる』とか『可愛くなる』ということですよね。

ここにフォーカスして、大きなくくりで美容サービスと捉えるようなことを機能的定義といいます。


これだけ聞くと、機能的定義の考え方でドメインを設定することが正解なように聞こえますが、どちらにも一長一短あります。

まずは物理的定義はとても具体的に『ここをドメンとする』という決め方なので、明確で分かりやすいというメリットがあります。

ただデメリットとして、その決めた枠からは、はみ出しにくくなってしまうということがあります。
 次に、機能的定義の場合は、もっと広く考えるので、広がりが期待できますが、やはり抽象的で分かりづらいというデメリットがあります。

なので、どちらが正解というわけではなく、ケースバイケースでどっちの考え方を取るのかを決めることが重要なので、頭に入れておきましょう。も