アンゾフの成長ベクトル
今日も頑張っていきましょう!
アンゾフの成長ベクトルについてです。
前回のドメインの話に近い話になりますが、
企業が『製品』と『市場』という2つの切り口でどこで事業を行っていくのかをマッピングしたものです。
製品=市場マトリックスとも呼ばれます。
要するに、製品という切り口では、既存商品・新規商品の2つ、市場という切り口では既存市場・新市場の2つを組み合わせた4パターンから考えます。
・既存商品 × 既存市場 = 市場浸透戦略
・既存商品 × 新市場 = 新市場開拓
・新商品 × 既存市場 =新製品開発戦略
・新製品 × 新市場 = 多角化戦略
このうち、中小企業がまず考えるのは市場浸透戦略です。
なぜなら、ある程度計算がつくからです。
逆に1番気合い入れてやらないといけないのは、多角化戦略です。多角化戦略は難易度も高いし、リスクも大きいからです。
なので、多角化戦略を勧める場合は、かなりしっかりした根拠を持って提案すべきだということは頭に入れておきましょう。
ドメイン定義
概要的な話は簡単にではありますが、やりましたので、具体的な内容について書いていきます。
一応、最初にも書きましたが、このブログでは基本的に2次試験をターゲットに置いています。
ただし、2次試験というのはある程度1次試験で学ぶ内容が頭に入っていることが前提となっています。
特に1次試験の『企業経営理論』『運営管理』『財務・会計』については、しっかりと理解しておくとアドバンテージになります。
他の科目の内容も絶対に出ないとは限りませんが、主には上の3科目は復習しつつ、2次試験の勉強を進めていく必要があります。
よって、このブログではこれから勉強していこうという人をメインターゲットとしているので、重要な論点をピックアップして解説をしていくつもりです。
さて、さっそく内容に入っていきますが、今日は『ドメイン』についてです。
『ドメイン』と横文字で見ると少し難しそうに感じますが、日本語では事業領域という意味です。
簡単にいうと、どんな領域でビジネスを展開しているのか、ということです。
広く取り過ぎても、経営資源が分散して非効率になるし、狭く取り過ぎると逆に顧客のニーズにマッチしないということになりがちです。
なので、そのバランスをとりながら、どの領域で戦えば、生き延びていきやすいのかを考える必要があります。
そのドメインの考え方として2つの考え方があります。
一つは『物理的定義』です。
これはモノにフォーカスしたドメインの捉え方になります。
例えば、美容院の売り物は何だと思いますか?
そうですね、髪を切るということですよね。
この考え方が物理的定義です。
もう一つは『機能的定義』です。
こっちは物理的定義よりもう一歩先を考えます。
例えば、さっきと同じように美容院で考えると、髪を切ることによってもたらされることは、『キレイになる』とか『可愛くなる』ということですよね。
ここにフォーカスして、大きなくくりで美容サービスと捉えるようなことを機能的定義といいます。
これだけ聞くと、機能的定義の考え方でドメインを設定することが正解なように聞こえますが、どちらにも一長一短あります。
まずは物理的定義はとても具体的に『ここをドメンとする』という決め方なので、明確で分かりやすいというメリットがあります。
ただデメリットとして、その決めた枠からは、はみ出しにくくなってしまうということがあります。
次に、機能的定義の場合は、もっと広く考えるので、広がりが期待できますが、やはり抽象的で分かりづらいというデメリットがあります。
なので、どちらが正解というわけではなく、ケースバイケースでどっちの考え方を取るのかを決めることが重要なので、頭に入れておきましょう。も
事例Ⅳは最優先で勉強を進める
中小企業診断士2次試験には4科目ありますが、その中でも最優先に勉強すべきなのは事例Ⅳです。
事例Ⅳは財務・会計に関する内容が問われますが、出題範囲がかなり特定されていて、そこをしっかり押さえれば高得点が狙える科目だからです。
逆に、そこをおろそかにして本番を迎えてしまうと、0点という結果もありえるという特徴があります。
他の事例ⅠからⅢまでは、事例文をしっかり読めば、多くの問題では何とか解答を導き出すことは出来ますが、事例Ⅳに限っては、本当に何も書けない可能性もあります。
また、事例Ⅳで扱う財務・会計という領域は、身につくまでに、ある一定の時間が必要で、時間がかかります。
ですので、まずは事例Ⅳの勉強をしっかりと継続して取り組んでおくことがオススメです。
それに、事例Ⅳについては、ある程度の力が付いてくると、試験においてもブレが少なくなりやすい科目です。
つまり、しっかり勉強しておけば、ある程度の点数は期待できるということです。
それに引き換え、事例ⅠからⅢはなかなかブレを無くすことが難しく、しっかり勉強していても、思ったほど点数が取れなかったというケースもけっこうあります。
そのブレを吸収できるレベルで事例Ⅳを受けることができれば、合格確率は大幅に向上します。
具体的な話は次回以降にするとして、財務・会計が苦手だという人は特にそうですが、早く事例Ⅳの勉強に取り掛かるようにしましょう!
SWOT分析が全ての基本
少しずつ内容に入っていきたいと思います。
中小企業診断士2次試験において、絶対に知っておかないといけないポイントというのがいくつかありますが、今日はそのうちの一つについて。
タイトルにも書きましたが、『SWOT分析』です。
これが頭に入ってないと、お話にならないぐらい重要です。
SWOTというのは、次の4つの言葉の頭文字を引っ付けたものです。
・Strength 強み
・Weakness 弱み
・Opportunity 機会
・Threat 脅威
この4つの切り口で企業のおかれた内部環境、外部環境について分析して、採るべき戦略を考える材料にするわけですね。
こう書くとちょっと難しく思う人もいるので、もう少し詳しく説明します。
まず最初の『S』と『W』の2つは企業の内部環境についての話になります。
さっきも書いた通り、Sは強み、Wは弱みについて洗い出していきます。
例えば、強みというと、
・技術力が高く新しい技術に関する特許を持っている
・高度な資格を持ったスキルの高い従業員がたくさん在籍している
・社長が頻繁にテレビに出ていてキャラが浸透している
・低コスト体質が徹底されていて、利益率がとても高い
というような感じです。
弱みは、
・経営層のリーダーシップが弱い
・ライバルが容易に模倣できるような技術しか持っていない
・営業部門が無く、社長の人脈だけで成り立っている
・多くの仕事が属人化してしまっている
という感じですかね。
おそらく、強みと弱みは分かりやすいと感じるんじゃないでしょうか。
続いて『O』と『T』についてですが、これらは外部環境の話になります。
Oは機会、Tは脅威です。
機会というのは例えば、
・オリンピックが開催される
・参入している産業が国の重要課題として支援されることになった
・スマホが爆発的に普及した
・規制緩和された
という感じで、
脅威は
・他社で代替技術が発明された
・景気の後退で消費意欲が下がっている
・少子高齢化で消費者数の減少が懸念される
・UberやAirbnbが普及してきた
みたいな感じです。
注意したいのは、全く同じ事象であっても、その企業によってプラスに働くか、マイナスに働くかは異なるという点です。
それこそUberの普及なんてまさにそうですよね。
タクシー会社にとってはとても大きな『脅威』になりますが、こういう風潮が広がっていけば、スマホアプリを開発する企業にとってはチャンス(機会)になりますね。
中小企業診断士試験に限って言えば、すべては事例文に従う必要があるので、しっかりと読み込んで、その企業にとってどうなのか、を考えていく必要があります。
そして、このSWOT分析は2次試験の4科目に共通して重要な分析になるので、少しずつで構わないので、意識して理解を深めるようにしていってください。
では今日はここまでです。
2次試験4科目に共通して必要な力はこれ
個別の論点に入っていく前にまずは2次試験合格に必要な力について考えてみたいと思います。
1次試験と2次試験で大きく異なる部分というと、解答方式が一つ挙げられます。
つまり、自分で文章を書かないといけないということです。
もちろん、全てをゼロから生み出すというわけではなく、事例文を読んで使えそうな部分をピックアップして、引用しつつ書くイメージにはなりますが。
この文章を書く、というのが意外にくせ者で、指定された文字数にちょうどいい感じにするのにけっこう悩んでしまいます。
聞かれているポイントは理解出来ていて、自分の中で何となく解答は用意出来たのにもかかわらず、上手く指定文字数に収めきれないというケースが出てきます。
これは2次試験の4科目に共通して言えることです。
なので、試験日までに一つ身に付けておかないといけないスキルとしては、文章を書くスキルです。
それも、出来るだけ少ない文字数でポイントを捉えてかけることが重要です。
というのも、書いてみたら分かると思うのですが、文章というのは、増やすよりも減らすほうが難しいからです。
文章を書くのが苦手な方が聞くと、『逆じゃないか?』と思われるかもしれませんが、実際やってみると、減らす方が難しいというのが分かると思います。
その理由の一つは事例文から抜き出すケースが多いからです。
完全にオリジナルな表現を使って書いても良いのですが、採点者に伝わらなかったらアウトなので、可能なら事例文から引用する形で解答するのが無難です。
数ページにおよぶ事例文から関係ありそうな部分を抜き出してきて、解答欄におさまるように編集していくのですが、上手く短縮しないと、指定の文字数におさまらなくなってしまいます。
なので、コンパクトに文章をまとめる練習をしておいたほうが良いでしょう。
じゃあどうやって練習するのかというと、私のオススメは、Twitterを活用する方法です。
ネタは何でも良いので、何かしらインプットしたら、整理してTwitterに投稿します。
1次試験の勉強をしているなら、勉強したことを投稿すれば、1次試験の勉強も兼ねられるので、一石二鳥です。
もちろん、全然関係ないネタでもオッケーです。とにかく、素早く頭を整理して、文章としてアウトプットするトレーニングをすることです。
1次試験については正直、過去問やったり、解答の練習は必要ないと思います。ですが、2次試験については、ある程度こういうことをやっておかないと、いざ当日にいきなり出来るかと言われると、難しい人が多いんじゃないかと思います。
費用をかけずにできるので、ぜひTwitterを活用してみてください。
知識ゼロでも1次試験に確実に合格する方法
このブログでは主に2次試験について書いていこうと思っています。
1次試験に合格しないと2次試験は受験することすら出来ないので、1次試験ももちろん軽視できません。
ただ、私の経験上、1次試験は正しい方法で勉強をすれば誰でも確実に合格することが出来る試験です。
それに比べて2次試験は一筋縄ではいきません。多くの人がつまずくのも2次試験です。
このブログでは2次試験に軸足を置いて書いていくつもりです。
なので、最初に1次試験に確実に合格するための方法をお伝えしておきます。
それは今までの経験などは特に問わない方法なので、誰でも出来るシンプルな方法です。
その方法というのは、『ひたすらテキストを読む』という方法です。
えっ、そんなこと?
と思われたかもしれませんが、これだけで1次試験は合格出来ます。
というのも、ご存知かと思いますが、1次試験は7科目の総得点が6割以上で、4割未満の科目が無いと合格出来る試験。
そして、出題形式はマークシートで、正しい答えが選べれば正解出来るからです。
一度くらいは問題形式を知るために、過去問をサラッと見ておくぐらいはしたほうが良いですが、それ以外はテキストを読むだけで大丈夫です。
過去問を何年分も解いたり、問題集をやったりというのは、不要です。
もしかすると、『本当にそれだけで大丈夫?』と不安に思うかもしれませんが、実際に私はその方法で、3ヶ月の勉強で1次試験に合格しました。
まぁ時間が無かったので、そうせざるをえなかったという理由があったのですが。。。
その代わり、相当な回数を読みました。読んだ回数は4回、5回ではありません。
少なく見積もっても各科目20回ずつは読んだと思います。本当に仕事とお風呂以外の起きてる時間は常にどれかの科目のテキストを読んでいる、というような感じでした。
一つだけ例外なのは『財務・会計』です。これについては、ちょっとテキストを読むだけの勉強では難しいです。
私の場合は簿記の知識があったので、テキストだけで問題無かったのですが、簿記の勉強を今までに一切したことが無い人の場合はそれだと厳しいように思います。
3級レベルで構わないので、最初に簿記の勉強をしておくと、スムーズに勉強が進むと思います。
こんな感じで1次試験は何とかなるので、ぜひ参考にしてみてください。
もし、ご不明点などあればお気軽にコメント欄からご連絡ください☆
はじめに
今日からこのブログを書き始めました。
このブログでは国家資格である中小企業診断士試験に合格するために
必要な知識や勉強方法について書いていきます。
一次試験、二次試験を合わせると合格率約4%前後の難関試験に
チャレンジしようとしているあなたの役に立つ内容を全力で書いていきます。
スクールに通っている方にとっても役に立つと思いますが、独学の方にとって特に役立つ内容になると考えています。
というのも私自身も独学なので、どこが分かりにくくてどこでつまづくのかをある程度、実体験として理解しているからです。
私の経験を踏まえた上で、『分かりにくい論点の解説』や『効果的な勉強方法』、『受験上のテクニック』などをできる限り詳しく、分かりやすく書いていきますので、ぜひ読んでみてください。
このブログの読者からたくさんの合格者が出てくることを楽しみにしております!