SWOT分析が全ての基本
少しずつ内容に入っていきたいと思います。
中小企業診断士2次試験において、絶対に知っておかないといけないポイントというのがいくつかありますが、今日はそのうちの一つについて。
タイトルにも書きましたが、『SWOT分析』です。
これが頭に入ってないと、お話にならないぐらい重要です。
SWOTというのは、次の4つの言葉の頭文字を引っ付けたものです。
・Strength 強み
・Weakness 弱み
・Opportunity 機会
・Threat 脅威
この4つの切り口で企業のおかれた内部環境、外部環境について分析して、採るべき戦略を考える材料にするわけですね。
こう書くとちょっと難しく思う人もいるので、もう少し詳しく説明します。
まず最初の『S』と『W』の2つは企業の内部環境についての話になります。
さっきも書いた通り、Sは強み、Wは弱みについて洗い出していきます。
例えば、強みというと、
・技術力が高く新しい技術に関する特許を持っている
・高度な資格を持ったスキルの高い従業員がたくさん在籍している
・社長が頻繁にテレビに出ていてキャラが浸透している
・低コスト体質が徹底されていて、利益率がとても高い
というような感じです。
弱みは、
・経営層のリーダーシップが弱い
・ライバルが容易に模倣できるような技術しか持っていない
・営業部門が無く、社長の人脈だけで成り立っている
・多くの仕事が属人化してしまっている
という感じですかね。
おそらく、強みと弱みは分かりやすいと感じるんじゃないでしょうか。
続いて『O』と『T』についてですが、これらは外部環境の話になります。
Oは機会、Tは脅威です。
機会というのは例えば、
・オリンピックが開催される
・参入している産業が国の重要課題として支援されることになった
・スマホが爆発的に普及した
・規制緩和された
という感じで、
脅威は
・他社で代替技術が発明された
・景気の後退で消費意欲が下がっている
・少子高齢化で消費者数の減少が懸念される
・UberやAirbnbが普及してきた
みたいな感じです。
注意したいのは、全く同じ事象であっても、その企業によってプラスに働くか、マイナスに働くかは異なるという点です。
それこそUberの普及なんてまさにそうですよね。
タクシー会社にとってはとても大きな『脅威』になりますが、こういう風潮が広がっていけば、スマホアプリを開発する企業にとってはチャンス(機会)になりますね。
中小企業診断士試験に限って言えば、すべては事例文に従う必要があるので、しっかりと読み込んで、その企業にとってどうなのか、を考えていく必要があります。
そして、このSWOT分析は2次試験の4科目に共通して重要な分析になるので、少しずつで構わないので、意識して理解を深めるようにしていってください。
では今日はここまでです。